ハーブ王子と行く野草観察会
最近耳にする機会が増えた言葉『野草』
この日は二人の講師を高鷲にお招きし、野草の植生調査と勉強会を開催しました。
一人目の講師は野草山菜研究家の山下智道(やました ともみち)さん。
今やハーブ王子とも呼ばれ、幅広い層の人達に親しまれています。
苦い!!
野草をかじり一言。
そう言いつつもどこか喜んでいるように見えるのは、二人目の講師でもある森昭彦(もり あきひこ)さん。
サイエンス・ジャーナリストでもある彼は、植物と動物のユニークな相関性について日々調査・研究を続けています。
講師二人の掛け合いは面白おかしく、参加者達を惹きつけながら案内は進んでいきます。
ではスタートしましょう!!
と言いつつ、そこから一歩も進まない…
何故ならこの日は野草に興味ある人ばかりが集まった日。
進むも何も、足元にそれらは溢れているのです。
終始質問が続き、それに対して丁寧に対応する講師の2人。
メモに写真、動画の撮影…カメラ持参の方も多く見受けられます。
参加者が必死に記録する姿に、熱量の高さを感じずにはいられません。
高鷲には野草が豊富。
特に薬草や漢方に使われる高級なものが多いそう。
昔この場所では薬を作る人がたくさんいたんじゃないかな…講師の口から溢れた一言。
その土地の事を知るには上物だけでなく、足元の注視することが大事なのでは…と感じた瞬間でした。
高鷲は山間にありつつも集落としての歴史は長く、今では四季を通じてのアウトドアの観光地であるイメージが強いエリアです。
でもそれだけではない、野草としての魅力を知ることで、昔の人々の暮らしを知ることも出来るのではないでしょうか。
野草を知る事は高鷲のルーツを探る旅でもあったのです。
散策の後はその場で採集した野草を使ってお茶を立てます。
これが本当の野点だね!(屋外でお茶を楽しむ会のこと)
参加者から飛び出した言葉が、妙にしっくりきた事を忘れません。
この日は高鷲出身、在住でレストランGu-ni(グーニ)のオーナーシェフでもある西杉山裕樹(にしすぎやま ひろき)さんの作った野草入りのスイーツも登場。
野草のティーに野草のスイーツ。
地のものを活かした最高の贅沢。
感謝の気持ちは大地に向けて。
ご馳走様でした!
この笑顔が全て。
知識で頭は満たされ、ご馳走でお腹も満たされ、そして気が付けば心も満たされている。
そんなツアーはそうはありません。
高鷲から野草へ。
野草から高鷲へ。
興味の出発点が違う人達が交差することで、何か面白い化学反応が起きる予感がしています。
『ハーブ王子と行く野草観察会』
今後も、不定期ですが開催予定です。
情報は随時Facebookやinstagramを通じて発信していきます。
興味のある方はお気軽にご参加ください。
もっともっと…野草を、高鷲を楽しもう!