「高鷲は自分らしく生きられる場所」この地で活躍する1人の女性を追ってみた
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谷口くるみ。
znzoグループ代表。
高鷲出身在住。
若き頃、2度高鷲を離れるが後に定住。
今は高鷲に根を張る生き方をしている。
彼女に高鷲の何が好き?と聞いてみれば「自然」というワードが即答で返ってきました。
高鷲は何があっても困らない、自給自足が出来る地域だそう。
その次に出たのは「高鷲は自分らしく生きられる場所」という言葉。
この日は高鷲の自然の中で、自然体で生きる彼女の活動に同行してみました。
真菰(まこも)。
イネ科の多年草。
古来より神事等に使用されてきた植物。
食用、薬用にも活用される。
そんな神秘的な植物を栽培するくるみさん。
今回はその真菰を使っての注連縄(しめなわ)作りのワークショップの開催です。
開催場所は高鷲町ひるがのにあるククリテラスというカフェ。
室内は広く、ワークスペースとしての使用も出来るそう。
まずは参加者の皆さんとランチを食べながらの交流からスタート。
ワークショップ開催前の交流時間はたっぷりと。
基本のランチメニューは3種類。
健康を意識した美味しい食事に会話も弾みます。
お腹が満たされたら注連縄作りの開始。
材料の真菰を配り、まずは縁起物の亀細工を作ることからスタート。
同じ材料を使っているのに、個々の形が全然違います。
個性が違う、思いが違う、まさに心が込もった縁起物。
その後はメインの注連縄作りへ。
真菰を撚って縄に締め上げていきます。
丁寧に締め上げれば綺麗な縄の目になるものの、締め過ぎれば破断の原因に。
更には乾燥し過ぎても切れやすいという状況。
適度な力で、適度に霧吹きで湿らせながらの作業。
焦らず、力まず、思いを込めて。
注連縄が完成した後は飾り付け。
悩む参加者に「好きに自由に飾ったら良い」と言うくるみさん。
自身の縁起物は自身の思いを込める。
思い入れがあるものほど縁が高まるのかもしれません。
思いもそれぞれとなれば完成した注連縄もそれぞれ。
「自由に作れば良い」くるみさんのそんな言葉がそれぞれの個性を立たせたのでしょう。
参加者の皆様、お疲れ様でした。
栽培中無農薬、無化学肥料、更には自然栽培で農業をしているくるみさん。
なぜ真菰を栽培し、更にはワークショップまで開催しているのでしょうか。
彼女は言います。
「水や空気の浄化作用もある真菰だからこそ、高鷲の綺麗な環境で自然に近い状態で栽培したい」
確かにそれが本来の真菰の魅了を引き出せる方法なのかもしれません。
更に言葉は続きます。
「ワークショップを通じて少しでも多くの人に農業に興味を持ってもらいたい」
少子高齢化や人口減少はどこの里山でも大きな課題としてあげられます。
そんな中でも農業に興味を持つ人が増えれば、担い手もきっと増えるはず。
くるみさんにとって自分らしく生きられる場所「高鷲」
そんな高鷲がいつまでも良い状態でいられるよう、そんな高鷲を次世代へ渡せるよう彼女の活動は続いています。