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あなたはいくつ分かる?鷲見弁カルタ

あなたはいくつ分かる?鷲見弁カルタ

こんにちは!高鷲出身ライターのさきです。
今回ご紹介するのは、『鷲見(わしみ)弁カルタ』とその考案者『伊津美さん』です。

 

 

まずは、鷲見の紹介を。
「鷲見地区」と呼ばれる高鷲町にある地区の1つで、大根・りんご・花卉などなど農業が盛ん。そして、高鷲の中でも、独特な方言が今でも残っている地域です。
ちなみに今回の取材は、上野(うわの)という鷲見のお隣の地域のグラウンドで行いました。外でカルタはさすがに初体験(笑)でも、白山が見える最高に景色の良い場所でした!風も気持ちいい〜

 

 

 

『鷲見弁カルタ』を考案したのは、みんな大好き伊津美(いづみ)さん。
鷲見で生まれ育って
、常に明るくて元気モリモリ!郡上おどりも大好き!
小学校で、絵本の読み聞かせも行っているそうです。絵本がないときは、自作の紙芝居を読むとか!

 

 

そんな伊津美さんに、カルタができたきっかけを伺いました。

「コロナ禍で家から出んくなって、人と話すことが減った年寄りのために、女子会を開いたんよ。
そしたら、みんな集まってしゃべれるやろ!
ほんで、持ち物は、食べ物・飲み物と結婚式の写真。
集まった女子たちは、10〜80代で、子どももばあちゃんたちも大賑わいやったわ〜。
結婚式の写真を見ながら、『もう、この世におらん人ばっかや〜』なんて話しながら(笑)
んで、そん時に出てくる方言を、ノートに取って、五十音の鷲見弁集を作ったんよ。
そしたら『それカルタにしたら?』って地域の人が言ってくれたもんで、手書きのカルタができたんや〜」

なんとこのカルタ、絵札は全て伊津美さんの手書き!
温かみのある手書きのイラストは、なんだかほっこりします。

 

 

さぁ、ここでひとつ鷲見弁クイズです!
高鷲出身の私もわからなかった…。みなさんは分かるかなぁ〜?

それでは問題!ジャジャン!

『だいしゃちこうが やってくる』

とはどんな意味でしょう??

わかりますかね〜?

 

 

正解はこちら!

『台風のような激しい雨(=だいしゃちこう)がやってくる』でした。

みなさん、正解できましたか〜?ちょっと難しかったかもしれませんね。

一緒にカルタに参戦したお兄さんたちは、高鷲町出身の人と八幡町出身の人。
郡上市内でも通じない言葉があることが発覚したのでした。

 

 

伊津美さんは、このカルタがお年寄りと子どもたちとの交流の架け橋になる様に、小学校や図書館でカルタをしたいな〜と話していました。

イントネーションが高鷲弁とも、少し違う鷲見弁。
これを鷲見のおじいちゃんおばあちゃんが読み上げて、子どもたちが「何それ〜!どういう意味〜?」って聞いて教えてもらったことを、お母さんに自慢したりなんかする。お年寄りたちも子どもたちに会うために、晴れ着姿で外に出ることが生きがいになっていく。そんな幸せの輪が、鷲見弁カルタを通してまち中に広がっていったら、良いな。

 

 

実際にカルタをやってみましたが、本当に面白い!!大人がやっても、へぇ〜!ってなります。
これはどう言う意味?と伊津美さんに聞きつつも、解説も方言混じりだから、たまに方言なのか標準語なのかわからなくなったりする(笑)
それに、方言だけではなく、昔の生活のことや昔の言葉も知るきっかけになりました。
このカルタで子どもたちが、地域に興味を持って、地域を自慢できる様になるんじゃないかな〜。

「私だけで作ったんやなくて、地域のみんなが一番協力してくれたんや〜。方言は、鷲見弁の師匠にも教えてもらいながらなぁ。」

鷲見の人みんなで作り上げたカルタ。伊津美さんの、鷲見への愛があってからこその傑作です。

 

 

実はこのカルタ、近々販売するとかしないとか…!
カルタを手に入れたら、みんなで草原カルタしましょっ!

伊津美さーん!読札、読んでくださーい!